大雨や台風、大地震の備えはできていますか?
最近いろいろな災害のニュースが増えてきました
2018年7月7日現在、福岡市○○区では大雨特別警報が解除され小康状態を保っております。
昨日はかなりの大雨が降り続き、ケータイから突如流れる大雨特別警報のアラームに驚かせられながら、過ごしておりました。
現時点では雨も止み、太陽は見えておりませんが、外は明るい状態です。
ニュースを見ると、軒先まで冠水していて屋根の上で助けを求める方の写真があり、またTwitterでも1階が浸水し2階に避難されている方の救助要請が多数みられます。
一刻も早い救助とご無事をお祈りしております。
福岡では今後も大雨に対する警戒が必要ですが、ニュースで災害の被害を知るにつけて、「もし非常事態になったらどうしよう…」と考えざるをえません。
幸い、私の住んでいるアパートは平地に建った鉄筋コンクリート造りで、近くに河川もなく、また最上階に住んでいるので、大雨、地震、台風にも比較的強いだろうと考えております。
それでも昨日は「まあ、大丈夫だろう」という気持ちが半分と、「電気やガス、水道が止まったりしたら困るな」という漠然とした不安が半分のまま、落ち着かない気持ちで過ごしました。
以前は、近くを流れる河川よりも低い位置に建つ木造のアパートに住んでいたので、大雨のため河川が氾濫したとき(10年以上前)は、あと一歩で床上浸水というところまで、水が押し寄せました。
玄関の入り口近くまで浸水していたのを覚えています。
周囲の民家は床上まで浸水していました。
また、地震の際もかなり揺れ、上階が落ちてこないか、かなり不安だったことを覚えています。
- 近くに河川があれば、大雨の際に氾濫し、浸水する危険性があります。
- 山沿いにお住みであれば、大雨や地震の際に土砂崩れの危険性があります。
- 活火山の近くに住んでいるのであれば、噴火の危険性もあります。
- 高層マンションに住んでいれば、地震の際に家具倒壊の危険性があります。
- どこに住んでいたとしても、大地震や局地的な集中豪雨に伴う洪水に被災する可能性があります。
ひとたび大災害が起きれば、家屋が無事であったとしても、電気・ガス・水道が止まってしまいます。
従って、全ての人が、何らかの準備をしておく必要があると言えるのではないでしょうか。
備えあれば憂いなし
災害が起きた時に、自宅から避難する必要があるのかないのかによって、準備する内容は大きく異なってきます。
自宅内にとどまれるのであれば、食料や飲料水のストック、ライト用の電池やロウソクなどが必要になってきます。
(これらの品物は普段から少し多めに買っておき、「日常備蓄」をしていおくとよいそうです)
避難所に避難するのであれば、食料や水は配給が始まるでしょうからそれらの物は最低限でよく、それよりも避難所まで無事にたどりつき、避難所でストレスなく過ごすことを前提とした装備が重要になってきます。
いつ大地震や大雨による洪水が起きても不思議ではない状況にあるので(特に特定の地域での大地震の発生は、以前からかなりの警告が出されています)、自宅から避難しなければならなくなった際の準備をしておいたほうがよいでしょう。
避難所に避難することになった場合に備えての準備内容は、ヘルメットと歩きやすい靴、カッパ、非常用持ち出し袋などです。
まず、ヘルメットは絶対にあった方が良いでしょう。もしなければ、帽子やニット帽をかぶって頭を保護すべきです。
次に、歩きやすいスポーツシューズも必要です。
避難の際に長靴は危険だそうです。
膝上まで浸水していれば、長靴を履いていても足は濡れてしまいますし、水が入れば重くなって歩きにくくなり、脱げやすくなるそうです。
足が濡れることは諦めて、歩きやすいスポーツシューズをはいて避難しましょう。
また、大雨や強風の際にカサはほとんど役に立たないので、防水性の高いカッパもあると良いでしょう。カッパは冬場には防寒の役割も果たせます。
そして最後に非常用の持ち出し袋です。
自分で内容をそろえる方法もありますし、専門家により吟味された持ち出し袋を購入する手もあります。
ネットで複数の非常用持ち出し袋の中身を比較したところ、避難先での生活に重点をおいている物と、そうでない物とでは装備の内容にかなり差があることが分かりました。
非常用持ち出し袋の購入を検討する際にはお気をつけ下さい。
以下準備する際の内容を簡単に記してみます。
- 食料に関しては、最低でも3日分あれば十分でしよう。3日もあれば、自治体による配給が始まるでしょうから、その間がしのげれば大丈夫です。
- トイレは避難所にある簡易トイレを利用させてもらうことにします。テッシュやトイレットペーパーが必要になるでしょう。
- 災害時ですので、服が濡れたり汚れたりすることは当然です。濡れた服を着ていれば、体温が低下し体調不良につながりますので、下着類を含めた着替えも必要でしょう。
- ケータイの充電ができるデバイスも必須と言えるでしょう。
- 日が暮れた後での避難のために、ライトが必要です。
避難先での生活に最適な避難用持ち出し袋
ネットで販売されている持ち出し袋を色々と吟味して、避難先での避難生活に最適な持ち出し袋を見つけましたので紹介させて頂きます。
値段が比較的高めです。
ご自分で準備できる方は、この持ち避難袋の内容をチェックして頂き、ご自宅にある非常用持ち出し袋のバージョンアップの参考にしてもらえればと思います。
気に入った装備があれば、単体での購入も可能です。
ごく簡単に内容を説明させて頂きます。
- この非常用持ち出し袋は赤色で、救助の際に目立つようになっています。
- 防水仕様なので、多少の風雨には耐えられます。
- 避難所での避難生活を快適におくれるようにエアークッションのマット、保温性抜群のアルミ製ブランケット、手動式発電機などがそろっています。
- もちろん非常食として安全性の高い水や食料が用意されています。
- 着替え用の目隠しポンチョや救急セット、軍手、ホイッスル、ロープ、ラジオ、ライトなどもそろっています。
詳しくはホームページをご覧下さい。
着替えの洋服や下着、普段から服用されているお薬などは、各自で用意する必要があります。
どこに置くのか?
非常用の装備を準備した後、さらに重要になるのがそれらをどこに置くのかということです。
これは非常に大きな問題で、置き場所によってはせっかく準備したのに災害の際に使えないといった可能性があるのです。
- 地震のため家屋が全壊していれば、そもそも装備を取りに行くことができません。
- 火災を併発したりして即座に家から逃げ出さなければならないときには、玄関付近になければ持ち出せません。
- 今回のような水害で1階が浸水し2階に避難した場合は、装備が1階にあれば取りに戻れません。
そのため、非常用の装備は1階の玄関付近に1つと、2階に1つ、屋外の倉庫に1つあればベストと言えそうです。
もちろん、押し入れの奥にしまい込んでしまったり、どこに直したのか誰も覚えていないという状態では、即座に使えないのは言うまでもありません。
どこに配置するのかは家族全員で話し合い、その場所を周知徹底し、場所を変えない、取り出しやすいように手前に置いておくことが大切です。
補足①
非常用の装備を3つも用意するのは、金銭的にかなりの負担になる可能性があります。
メインを1つ、残りは家の中にある「いらないバック」に「使わなくなった」懐中電灯、軍手、ロープなどを詰め込んでつくるのも良いアイデアですね。
ちなみに私は必要最低限の避難用のデバイスを、避難用の机の下にぶら下げております。
大きめのカラビナで複数の装備を1つにまとめたもので、最悪の場合は、こいつと財布とケータイだけを持って逃げます。
<内容>
- スイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)
- マグライト
- 予備の鍵一式
- ビニールテープ
- 笛
複数の装備を用意できない場合でも、家の中になるいらない物を一つのパッケージにまとめて「デバイス」を作っておけば、緊急の際にすぐさま持ち出せますね。